【解脱道と菩薩道行者】
では、なぜ、止観がこのように重要であるのか?
解脱道行者について言えば、止観の修行を通してしか、
修行者は、涅槃を証悟することができないからである。
≪法句経≫第372偈に言う:
無慧者無定、無定者無慧、
兼具定与慧、彼実近涅槃。
菩薩道行者について言えば、やはり、結局は、止観は非常に、重要なのである。
というのも、止観があって初めて、真実の般若波羅蜜を証することができるからである。
≪金剛経≫では以下のように言う:
所有一切衆生之類、若卵生、若胎生、若湿生、
若化生;若有色、若無色;若有想、
若非有想非無想;
我皆令入無余涅槃而滅度之。」
上述の部分の経文は、菩薩の使命についての説明である。
≪金剛経≫で、はっきりと述べられている:
「我皆令入無余涅槃而滅度之。」
菩薩の大悲心願はただ一つ、それは衆生を彼岸ーー涅槃へと導くことである。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-5につづく)
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>