Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-4

 【解脱道と菩薩道行者】

では、なぜ、止観がこのように重要であるのか?

解脱道行者について言えば、止観の修行を通してしか、

修行者は、涅槃を証悟することができないからである。

≪法句経≫第372偈に言う:

無慧者無定、無定者無慧、

兼具定与慧、彼実近涅槃。

菩薩道行者について言えば、やはり、結局は、止観は非常に、重要なのである。

というのも、止観があって初めて、真実の般若波羅蜜を証することができるからである。

≪金剛経≫では以下のように言う:

仏告須菩提:「諸菩薩摩訶薩如是降伏其心:

所有一切衆生之類、若卵生、若胎生、若湿生、

若化生;若有色、若無色;若有想、

若非有想非無想;

我皆令入無余涅槃而滅度之。」

上述の部分の経文は、菩薩の使命についての説明である。

≪金剛経≫で、はっきりと述べられている

「我皆令入無余涅槃而滅度之。」

菩薩の大悲心願はただ一つ、それは衆生を彼岸ーー涅槃へと導くことである。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-5につづく)

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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>