Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~5-5

一回ごとの、入出息の時間の長短を覚知すると、あなたは、ある時は、入出息の時間が長く、ある時は、入出息の時間が、短いことが分かる。

この段階においては、あなたはただ単純に、あるがままに息を知っていればよい。もし、黙念したいのであれば、「入る、出る、長い;入る、出る、短い」と黙念してはならず、ただ「入る、出る」と黙然し、同時に息の長いか短いかを、覚知するようにする。

あなたは息に専注するべきで、付帯的に、息が人中または鼻孔の接触点を通過する時の、時間の長短を覚知するようにする。

一回の座禅・瞑想において、息は、最初から最後まで長いときがあり、また、最初から最後まで短いときもあるが、しかし、あなたは、故意に息を長く変化させたり、短く変化させたりしてはならない。

長いかまたは短い息に専注する時、あなたは、長いかまたは短い息のバランスをとるように試してみるべきである。もし、入る息が長く、出る息が短いという状況が、ある一定程度の時間続くと、あなたの身体は徐々に後ろに倒れて行く。

また、もし、出る息が長く、入り息が短い状況が、ある一定程度の時間続くと、あなたの身体は徐々に前に向かって傾斜する。

もし、このようであれば、息はまっすぐにはならず、あなた自身も呼吸が苦しくなってくるため、あなたは円満に定力を保持できなくなる。

故に、息のバランスが悪いとき、短い息が長くなるように、長い息が短くなるように、それらが同じ長さになるまで、調整にチャレンジしてみる必要がある。

一たびそれらがバランスしたならば、あなたは自然な呼吸に戻ってよく、それらを、それ以上コントロールする必要はない。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(5-6につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>