8-5-4 各種の異なる禅相
安般念の修行によって生じる禅相は、人によってそれぞれ異なっている。
それは、人それぞれの違いによって、異なってくるものである。
ある種の人々にとっては、禅相は、軟らかい感じである。
たとえば:綿花、広げた綿花、空気の流れ、明星の光、明るいルビーまたは宝石の輝き、輝く真珠のようである。
ある種の人々にとっては、それは粗雑で、綿花の木の幹、または棘のある木にようである。
ある種の人々にとっては、それはたとえば:
長い紐または細い紐、花輪、煙、広げた蜘蛛の巣、薄い霧、蓮の花、月、太陽、電燈の光または蛍光灯の光のようである。
綿花のような、純白の禅相は、大多数の場合、取相である。というのも、取相は通常は、不透明で、光らないものだからである。
禅相が、明けの明星のように光り輝き、透明であるとき、それは似相である。
禅相が、ルビーまたは宝石のようであって、あまり光らない時は、取相である。
それが明るくなり発光する時、それは似相である。
その他の形状と色彩の禅相は、この方法を運用して、理解することができる。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(5-20につづく)
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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>