南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~5-26

8-6-1 使処清浄

使処清浄とは、内部と外部を清浄に保つ、という意味である。

あなたの頭髪、爪また体毛が長いとき、また体中が汗まみれの時、これを内部不清浄、という。

古くて悪臭を放つ袈裟を着ていたり、住まいが汚い時、これを外部不清浄、という。

この時、心と心所に相応して生起する智もまた不清浄で、それは、まるで、不清浄なランプのホヤ、ランプの芯、油によって生じた灯火のようである。

諸行ーー究極名色法及びそれらの因ーーは、不浄なる智でそれらを観察しようとする人に、明確に顕現することがない。

あなたがあなたの業処において、このように、禅修行に尽力する時、たとえば、安般念など、それは成長しないし、向上もしないし、円満成就することもない。

しかしながら、内部と外部が清浄である時、心と心所に相応して生起する智もまた清浄であり、それは、たとえば、清浄なランプのホヤ、ランプの芯、及び油によって生じた灯火のようである。

諸行ーー究極名色法およびそれらの因ーーは、清浄なる智によってそれらを観察する人に、顕現する。

もし、あなたがあなたの業処において、このように禅修行に尽力する時、たとえば、安般念など、それは成長し、向上し、かつ円満に成就する。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(5-27につづく)

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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>