8-6-1 使処清浄
使処清浄とは、内部と外部を清浄に保つ、という意味である。
あなたの頭髪、爪また体毛が長いとき、また体中が汗まみれの時、これを内部不清浄、という。
古くて悪臭を放つ袈裟を着ていたり、住まいが汚い時、これを外部不清浄、という。
この時、心と心所に相応して生起する智もまた不清浄で、それは、まるで、不清浄なランプのホヤ、ランプの芯、油によって生じた灯火のようである。
諸行ーー究極名色法及びそれらの因ーーは、不浄なる智でそれらを観察しようとする人に、明確に顕現することがない。
あなたがあなたの業処において、このように、禅修行に尽力する時、たとえば、安般念など、それは成長しないし、向上もしないし、円満成就することもない。
しかしながら、内部と外部が清浄である時、心と心所に相応して生起する智もまた清浄であり、それは、たとえば、清浄なランプのホヤ、ランプの芯、及び油によって生じた灯火のようである。
諸行ーー究極名色法およびそれらの因ーーは、清浄なる智によってそれらを観察する人に、顕現する。
もし、あなたがあなたの業処において、このように禅修行に尽力する時、たとえば、安般念など、それは成長し、向上し、かつ円満に成就する。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(5-27につづく)
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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>