呼吸は一種の主題、テーマであるため、異なる風貌・様相の、抽象的目標として出現することができる。呼吸を(観る事を)始めたばかりのとき、呼吸は粗くて長く、その後には、細くて短くなり、その後では、微細すぎて、とらえどころがなくなる可能性がある。
これらの一切の変化は、まさに、呼吸が生命を滋養するエネルギーであるという主題、テーマの健康的な表現である。
あなたの心が、引き続き、生命を滋養するエネルギーというこの主題を取り巻くように呼吸を体験するならば、呼吸は、灰白色の綿花のようになるか、または、いまだ磨いていないダイヤモンドのようになるか、または更に殊勝で燦爛とした、禅相になる。
故に、呼吸を、空気という物質でできているだけだと、かたくなに思い込むことは、よくないのである。
呼吸は、あなたの心における、歓喜であり、大切にするべき主題であるべきである。
このようにして初めて、あなたは単一の目標(所縁)が、ただの物にすぎないのだという誤解を、しないで済むのである。
実際、単一の目標(所縁)は、あなたの心と共に、異なるレベルの空間に入るとき、異なる風貌・様相を顕現する単一の主題、テーマなのである。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-17につづく)
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>