Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-23

今、我々は、止禅の主要な要点・重点は、定の因を育成することにあると、知った。

それならば、それに対して、更に研究を深めたいと思う。

実際、止禅には多くの因があるが、しかし、最も重要な直接原因は楽しさであり、そのため、我々はそれを「近因(=直接原因)」と呼ぶ。

邪因をなすと、邪定を得る;

正因をなすと、正定を得る。

このことを正しく理解しないまま、急いで定の修習をする人は、往々にして、邪定を得ることになる。

彼らは、一分(いちぶん)の時間を使って邪定を育成し、その後に、一分の時間を使って邪定を解除し、最後に、再び一分の時間を使って正定を育成する。

反対に、正定を育成すること(+の重要性)を知っている人は、先に半分の時間を利用して、何が適切で、何が不適切かを正確に理解するようにし、その後に、一分の時間を利用して正定を育成する。

このように、前者は三分の時間を使って、ようやく正定を育成するのだが、後者は、一分半の時間だけで、正定を育成することができるし、その上、マイナスの作用・影響によって、干渉を受けたり、混乱したりすることもない。

これが、なぜ、その種の修行者の行道は容易で、到達が速いかという理由である(楽行道は到達が速い)。

では、定の因とは何か?

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-24につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>