Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-32

下記は、一般的な検査基準である:

定の種類(定から出た後の結果):

★正定の場合(心は五蓋から遠離している)

1、心内は平和で、静かである。

2、身体において体力、活力を回復している。

3、心は清らかで、鋭敏である。

4、外部の要因に干渉を受けたり、影響を受けたりすることが少ない。

5、今ここ、を生きて、効率的に仕事をこなす。

6、心は、深く足るを知り、バランスよく、寛容で、忍耐力がある。

7、脳(ロジックの中心)と心(情意)の相互の連携が緊密で、調和がとれており、バランス感覚に優れている。

★邪定の場合(心は五蓋で汚染されている)

1、心は閉塞的で、冷たく凍結されており、「平和」で「静かな」ようにみえる場所に、閉じ込められている。

2、首の部分が固く、肩が凝り、頭痛がし、体力を消耗する。

3、心は、正確に思考することができない。特に、計数、分析ができず、微細なテーマを理解することができない。しかし、心にはある種の「定」の感覚がある。

4、心は、外部の目標を感受することができない。一種の疎外感の中にある。

5、心が漂っている。身体はここにあるが、しかし、心は、別の所にある。故に、効率よく仕事ができない。

6、怒り易く、激昂する。というのも、誰かが己の表面的な「静けさ」を「盗む」のを恐れているから。

7、脳(ロジックの中心)と心(情意)は、分離しており、モヤモヤした感じや、人格分離(二重人格)の感覚がある。

◆結論:

(一)第一級の修行者であれば、定の修習の最中に、己の境地を、点検してはならない。

(二)修行の後の状態を点検すれば、あなたが入定したのは、正定であるのか、邪定であるのかが、分かる。

(+ )(= )訳者。句読点原文ママ。(1-33につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>