南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー講述「顕正法眼」(翻訳文)~5-45

この種の修行方法は、あなたにとって、困難なことかも知れない。というのも、あなたは、四界分別観を修行したことがないから。

しかし、もしあなたが、それを修行したことがあるのならば、問題はない。

注釈では、あなたは、もう一つ別の修行方法を、実践することができる、と述べている。

それは、あなたは、あなたの信根が、強力になりすぎるような方式で、出入息に専注する事、または安止定似相に専注する事を、辞める事である。

安般念の修行をする時、または禅相に専注する時、あなたは、注意してこのことを避ける様にするべきである。

次に、あなたは、信根の生じる原因を、観察するべきである。その後に、あなたは、因と果の両者を、無常・苦・無我として観察しなければならない。

もし、あなたがこのように修行するならば、あなたの信根は弱まるであろう、というのも、あなたの慧根が、強化されるからである。

観禅の修行をする時、この種の修行方法は、あなたにとって、非常に容易なものとなる。

もし、精進根が強すぎる時、その他の信、念、定、慧の諸根は、おのおの、決定、確立、不散乱と安般念似相を見通す(=透視する)という作用を、実行することができない。

強すぎる精進は、心をして、平静に、似相において、専注することができなくさせる。

このことは、また、七覚支の内の、軽安、定と捨覚支の強度が足りない事を、意味している。

この状況の下では、軽安、定と捨覚支を育成することを通して、精進を緩和しなければならない。というのも、精進は、定によってバランスされるのであるから。

故に、あなたは、禅相を専注する定を育成することに重点を置くことによって、心をして、平静になるようにしなければならない。

このことは、ソーナ長老の例で説明ができる。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(5-46につづく)

Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。 

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>