Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-7

もし、在家者であれば、定の修習の前に、上記(No.2-6)の項目を実践すること以外に、リラックスの為の運動をしてもよい;

たとえば、太極拳、ヨガ、気功式立禅等。

八戒を受けない日ならば、静かな音楽を聴く、歌う、またはダンスをしてもよい。

定の修習に役立つべく、心身の柔軟の為に、筋を伸ばし、気血を活発にさせる事。

【手放しの方法】

1,静かに安定して座り、まず、心内の(+すべてを)手放す;

過去の想い出を手放す、

現在の希望・計画を手放す、

定を修習したいという願望も含めて;

未来への抱負を手放す、

すべての大きな計画を含めて、

仏法への仕事も含めて、すべて手放す。

2,心を静かに心輪(胸の中央部分)のあたりに置き、ただ単純に、平静とリラックスを保持する。

または、軽く善法を憶念する、たとえば、四種類の護衛禅等;すなわち、

慈愛を散布し、

仏の徳を憶念し、

不浄を観察し、

(+人は)死亡する事、無常を憶念し、

心に喜悦、平静を保つようにする。

もし、このように、心を平静に保つことができるようになり、五蓋煩悩が生起しないならば、心は徐々に、定の修習の状態に入ることができる。

3,上述の方法で、心を平静に保とうとしている時に、心が浮き立ち始め、五蓋が生起するようならば、生起した五蓋の種類に応じて、個別の方法によって、対応する(五蓋に対応する個別の方法は、後述の、第五章を参照の事)。

このように対応した後、もし、五蓋の力が相当のレベルまで弱まったならば、対応の方法も含めて、心をして、一切を手放す方向に向かわせ、ただ、平静を保ち、その後、徐々に定の修習の状態に入る。

4,もし、上述の方法で対応した後であっても、五蓋煩悩の力が、軽減されないだけでなく、却って強化されるような時、引き続いて座禅・瞑想するのは、適切ではない。

この時は、あなたは、立ち上がって、事前に行っていたリラックスの動作・運動を再度行い、心が十分にリラックスして後に、再度、座禅・瞑想に戻る事。

◆結論

(一)第一級の修行者ならば、前行は、最も重要な段階である。

(二)前行は、下記の通り;

1、リラックスーー心身をリラックスさせる。

2、手放すーー

ⅰ、過去の記憶、現在の計画、未来の抱負を手放す;

ⅱ、五蓋に対応する。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-8につづく)

Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。 

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>