南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

是誰庵のひとやすみ~日本の仏教界

先日、新しく開業した病院に行きました。

最近、血圧、息切れ等、少々気になる体調の変化がありましたので(結果は、ノープロブレムでしたが)。

それで、頭が坊主になっている理由を、初対面の医師に説明した所、大変に驚かれて、二人の看護師さんと一緒に、色々話を聞いて下さいました(新規開店の病院なので、患者さんは、私一人だったこともあって~笑)。

南伝仏教テーラワーダ)の僧侶は、戒・律が厳しい事。

出家者は、独身か、または、家族をおいて、お寺に住む事(法的な離婚を、する必要はない)。

出家の日常生活は、修行が主で、儲け仕事にはつかない事などなど(そのために、近隣の在家の方々、また大旦那~大口の布施をするサポーター、檀越~が、全力で、修行生活を支えてくれる)。

「日本の仏教とずいぶん違うなぁ」これが、私の話を聞き終えた、お三人の感想でした。

結婚して、子供を産んで、その子にお寺を継がせて・・・、タナボタでお寺を貰った子は、何のために修行し、誰のために役立たねばならないかを、明確に理解し、決意することができるのでしょうか?

今は、戒名はいらない、お墓はいらない、直葬で十分、という人が増えました。

日本の仏教界はちょっと変だ、と誰もが気が付き始めたのです。日本の仏教界は、本来の働きを取り戻すべき時代が、来たのではないでしょうか?(私は緬甸のパオ森林寺院で出家しましたが、テーラワーダ至上主義者ではありません。人間がやる以上、テーラワーダ内部にも問題はあるし、大乗にもよい部分は一杯あると思います)