南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-18

6、身正直性・心正直性

(kyujjukat、cittujjukat)

身正直性:心所が正直(=まっすぐ)で、嘘がない事。

心正直性:心が正直で、嘘がない事。

正直性の障礙:(修行の目標に対して)冷淡である事。

障礙が発生する原因:あなたの心がますます静かで、平和になるとき、あなたは、過度に中捨になり、定の修行の目標を体験することを忘れるか、または軽視するようになるが故に。

矯正の方法:定の修習の目標を、真心をこめて、体験し、感受する事。

あなたの心をして、真心を込めて、目標に対応するようにせしめる。

このようにすれば、身正直性と心正直性は生じることができる。

◆結論:

(一)正行における二項の原則:

1、如実:1%は1%、2%は2%。

2、自在:自在(心に求めることがない)に、修行の目標を体験する。

(二)定力を更に高めたいと希望するならば、六つの事柄を克服する事:

1、焦る事。

2、緊張する事。

3、掴む事(定の修習の目標を固く握りしめる事)。

4、「(+己は)定の修行者である」という粗雑な覚知を保持することを意図すること。

5、執着が習慣化している事(本来的に認識してきた粗雑な空間+に執着する事)。

6、(定の修習における目標に)冷淡な事。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-18につづく)

Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。 

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>