三、結行
結行(定の修習における、終了の仕方)
--心を収める事と、功を収める事
(=瞑想を終了、切り上げる事)
彼は、希望する処において、希望する時において、希望する長さの時間において、なんらの困難もなく(初禅などの)定から出てくる。
これが出定自在である。《清浄道論・第23章・第27段》
ここにおいて、第一級の修行者にとって、我々は、一般的な出定自在に限定して(+説明したいと思う)。
入定自在、住定自在、出定自在という、この三種類の項目の中で、多くの修行者は、ただ、前者二項目だけに注目し、第三番目の項目については、完全に軽視してしまっている。
彼らは通常、非常に大きな、気遣い、努力を払い、動作をゆっくりにし、忍耐力をもって、入定の技巧を学ぼうとする。
また、彼らは、住定自在の訓練(+の重要性)も強調し、己があらかじめ立てて置いた時間内に、定に住むことができるように(+と望んでいる)。
多くの人は、こう思う:「誰だって、出定したくなれば、定から出られるのだ」と。
実際は、我々の心は、自分が考えるほど、簡単、単純になってはいない。
(訳者追記:結行~~座禅・瞑想の終了の仕方~~を解説する指導者は、非常に少ないと思われる。結行は、非常に重要ですから、瞑想の修行で副作用を生じたくないと思われる人は、1-19以降の、翻訳文を熟読して下さい。順次翻訳します)。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-20につづく)
Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>