Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-19

三、結行

結行(定の修習における、終了の仕方)

--心を収める事と、功を収める事

(=瞑想を終了、切り上げる事)

彼は、希望する処において、希望する時において、希望する長さの時間において、なんらの困難もなく(初禅などの)定から出てくる。

これが出定自在である。《清浄道論・第23章・第27段》

 

ここにおいて、第一級の修行者にとって、我々は、一般的な出定自在に限定して(+説明したいと思う)。

入定自在、住定自在、出定自在という、この三種類の項目の中で、多くの修行者は、ただ、前者二項目だけに注目し、第三番目の項目については、完全に軽視してしまっている。

彼らは通常、非常に大きな、気遣い、努力を払い、動作をゆっくりにし、忍耐力をもって、入定の技巧を学ぼうとする。

また、彼らは、住定自在の訓練(+の重要性)も強調し、己があらかじめ立てて置いた時間内に、定に住むことができるように(+と望んでいる)。

多くの人は、こう思う:「誰だって、出定したくなれば、定から出られるのだ」と。

実際は、我々の心は、自分が考えるほど、簡単、単純になってはいない。

(訳者追記:結行~~座禅・瞑想の終了の仕方~~を解説する指導者は、非常に少ないと思われる。結行は、非常に重要ですから、瞑想の修行で副作用を生じたくないと思われる人は、1-19以降の、翻訳文を熟読して下さい。順次翻訳します)。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-20につづく)

Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。 

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>