私は子供のころから仏教が好きで、経典を、
手当り次第読んでいました。
ある時、経典に、このような文言があるのを、
見つけました:
「一日無常をみる者は、見ないで 100 年
生きるより、よい」
えっ、これは一体、何を言っているのだろうか?
「無常とは何か?」と問えば、だいたいの
大人はこう言うでしょう:
「ほらね、花が散るのが無常」
「人は、いつか死ぬから無常」
う~~む???。
でも、一日みれば、それで足りる。
一日みれば、自分の価値観が 180 度
ひっくり返る、そんな無常って、何?
花でもない、人生でもない、そんな無常・・・。
私は探し続け、探し続けました。
そしてとうとう、緬甸のパオ・メソッドに、
それを見つけたのです。
そこには物質、すなわち色聚(素粒子より
大きく、原子より小さい物質)の
刹那生・滅を観察する方法が、書かれて
いたのです。
ああ、色聚の刹那の生・滅・・・これなら、
一日みて、翌日死んでも、相当高いレベル
での悟り、真理への納得が、得られる
のではないか。
パオに出会って 20 年。
私の心は、一度もパオから離れたことはない。