Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~パオに出会って

私は子供のころから仏教が好きで、経典を、

手当り次第読んでいました。

ある時、経典に、このような文言があるのを、

見つけました:

「一日無常をみる者は、見ないで 100 年

生きるより、よい」

えっ、これは一体、何を言っているのだろうか?

「無常とは何か?」と問えば、だいたいの

大人はこう言うでしょう:

「ほらね、花が散るのが無常」

「人は、いつか死ぬから無常」

う~~む???。

でも、一日みれば、それで足りる。

一日みれば、自分の価値観が 180 度

ひっくり返る、そんな無常って、何?

花でもない、人生でもない、そんな無常・・・。

私は探し続け、探し続けました。

そしてとうとう、緬甸のパオ・メソッドに、

それを見つけたのです。

そこには物質、すなわち色聚(素粒子より

大きく、原子より小さい物質)の

刹那生・滅を観察する方法が、書かれて

いたのです。

ああ、色聚の刹那の生・滅・・・これなら、

一日みて、翌日死んでも、相当高いレベル

での悟り、真理への納得が、得られる

のではないか。

パオに出会って 20 年。

私の心は、一度もパオから離れたことはない。