定の修習をした後、あなたは、先ほどまで有していた、定の境地を放棄しなければならない。
その境地が如何に微妙であり、安らいで安楽であっても、である。
あなたは、内心の自我に向かって、先ほどまで定の修習をしていた心が完全に戻ってくるよう、暗示するべきであり、心をして日常の境地に戻るようにせしめ、その後に、ただ平静さと穏やかさだけを、保持するようにする。
このようにすれば、心は自然に作用を生じ、先ほどまでの、定の修習の境地を縁に取ることはなく、日常の(+心理)状態に戻ることができる。
このように平静さを保持する時、あなたは感覚が不断に戻ってくることを感じるかもしれない。そうであれば、この種の感覚を自然に維持していき、この種の感覚が淡くなったとき、初めて、全身の粗さを感受するようにする。
ある種の人々は、己に対して暗示をしたのち、心が戻ってくる感覚を明確には感じられないが、それは問題ではない。
あなたはただ平静さを保ち、心内で自在さ、活発さを感じて後、全身の粗さを感受するようにし、心を日常の動態、粗い世界に戻さしめれば、それでよい。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-28につづく)
Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>