南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-27

定の修習をした後、あなたは、先ほどまで有していた、定の境地を放棄しなければならない。

その境地が如何に微妙であり、安らいで安楽であっても、である。

あなたは、内心の自我に向かって、先ほどまで定の修習をしていた心が完全に戻ってくるよう、暗示するべきであり、心をして日常の境地に戻るようにせしめ、その後に、ただ平静さと穏やかさだけを、保持するようにする。

このようにすれば、心は自然に作用を生じ、先ほどまでの、定の修習の境地を縁に取ることはなく、日常の(+心理)状態に戻ることができる。

このように平静さを保持する時、あなたは感覚が不断に戻ってくることを感じるかもしれない。そうであれば、この種の感覚を自然に維持していき、この種の感覚が淡くなったとき、初めて、全身の粗さを感受するようにする。

ある種の人々は、己に対して暗示をしたのち、心が戻ってくる感覚を明確には感じられないが、それは問題ではない。

あなたはただ平静さを保ち、心内で自在さ、活発さを感じて後、全身の粗さを感受するようにし、心を日常の動態、粗い世界に戻さしめれば、それでよい。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-28につづく)

Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。 

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>