Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-52

<Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu>

比丘たちよ。

もし、ある人が、小さな焚火を大きくしたいと考えたとする。

もし彼が、湿った草、湿った牛糞や湿った木材を火に投げ入れ、水を掛け、その上に砂を撒くならば、彼はこの小さな焚火を、猛烈に、大きくすることができるだろうか?」

「できません、尊者。」

「同様に、比丘たちよ。

心が軟弱に無力であるとき、それは軽安覚支、定覚支と捨覚支を強化する時ではない。

なぜであるか?

比丘たちよ。

心が軟弱で無力であれば、それらの覚支で心を奮い立たせることは、非常に難しいが故に。

比丘たちよ。

心が軟弱に無力であるとき、その時は、択法覚支、精進覚支と喜覚支を強化するのである。

なぜであるか?

比丘たちよ。

心が軟弱で無力であれば、それらの覚支で、心を奮い立たせることは、非常に簡単であるが故に。

比丘たちよ。

もし、ある人が、小さな焚火を大きくしたいと考えたとする。

もし、彼が、乾いた草、乾いた牛糞や乾いた木材を火に投げ入れ、息を吹きかけ、その上に砂を撒く事がないならば、彼はこの小さな焚火を猛烈に、大きくすることができるだろうか?」

「はい、できます、尊者。」

「同様に、心が軟弱で無力の時、それは択法覚支、精進覚支と喜覚支を強化する時である。

なぜであるか?

比丘たちよ。

心が軟弱で無力の時、それらの覚支で、心を非常に容易に奮い立たせることができるからである。」(5-53につづく)

<Mama  puññabhgaṃ  sabbasattānaṃ  bhājemi> 

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(5-53につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>