Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~会ってきました

インド仏教界の英雄、佐々井秀嶺師が、四国の過疎村土佐町に講演においでになるというので、はるばる大分からフェリーに乗って、土佐町田井の農業改善センター(講演会場)まで、行ってきました。

途中寄り道をしたので、講演会場に到着したのは、開始時間ギリギリ。

先に写真家 I 氏(私の息子~笑)によるインドや佐々井師の概略紹介、その後、佐々井師による講演。

師のお話は、日本での子供時代の出来事とインドでの話。

インドでの、一年間の改宗者は50万人に上るのではないか、という事でした(あまりに多くて統計が取れない)。

ヒンズー教の内部にいては差別される人々が立ち上がって、次々と仏教へ改宗している様が目に見えるようです。

師は力強くおっしゃいます

「人に仏性あり」

仏教は、自由、平等、博愛を掲げる」と。

ヒンズーだって真我をいい、人はみな神聖であるといいながら、差別がなくならないのは、政治が宗教を利用しているのか、宗教が政治に翻弄されているのか・・・いずれにせよ、差別することによって、心理的、経済的に得をする人間がいて、他者を差別する事を通して邪な利益を得るという構造は、インドのカースト制の中だけでなく、我々一人一人の人間の心の中に巣くう闇ではないでしょうか?

それにつけても、仏陀が述べた「気づきをもって生きる事(眠っている時間以外は、常に気づいていよ)」の重要性、明晰さ。

仏教徒は、ゴータマ仏陀の教えしこの旗印を、忘れてはならない。