南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

是誰庵のひとやすみ~口中有斧

きちんと記録したわけではないので、多少の記憶間違いがあるかもしれませんが、某大臣が「地震津波の被害が東北でよかった」と失言して、失脚しましたね。

去年は熊本・大分地震があり、先日は福岡・大分豪雨がありました。

すると私に「(首都圏から)わざわざ大分県に引っ越して、地震や豪雨に巻き込まれているあんたって、人生に失敗しているね」と言う人がて・・・。

ゴータマ仏陀は「口中有斧」・・・人は、口に斧を生やして生まれて来る、と言いました。

こういう失言や人への罵倒を聞いていると、仏陀は、本当によく人間の本質を見とおしているなぁと感心します。

そして仏陀は「『私は人に侮られた』と怒る人は、愚か者である」とも言うのですね。

私はこの教えが長い事、理解することができませんでした。だって人間、上記のような事を言われたら、怒って当然でしょ!なんて思っていたのですが・・・。

人を侮り罵る人は、心が病んでいるのですね。

言われた方が、心病んでいる方のレベルに落ちる必要は無いし、同じ土俵に上る必要もない。

今回、大分に住んでいることを馬鹿にされ、侮られて、人は常に、口業に気を付ける事、正念正知(今、このことを言うべきか、今、そこへ行くべきか、よく思慮して行動する事)でいることの大切さを痛感しました。

自戒、自戒。