南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-10

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

2、修行とは、我々が想像しているような、そのような簡単なものではない。

書物はただ単に、一般的な指導方針を提供しているに過ぎない。

一たび、我々が実際に修行を開始すると、非常に多くの、複雑な問題に遭遇する。

これらの問題は、ただ単に、本に書いてある知識を頼りに解決できるものではなく、良き師に助けてもらいながら、解決しなければならないものである。

故に、非常に良い本であっても、良師の代わりにはなりえない。

これが、なぜ、色々な仕事・業種において成功したいのであれば、必ずや、本からでは学べない各種の技能を、高名な師の下において、その学生となって学ばなければならないのか、という理由である。

3、古の人は言う:

「欲知山上路、須問過来人(=山の奥の道を知りたければ、その道を通って来た人に問え)」

良師に従って学ぶことは、あなたに多くの時間の節約を齎す。あなたの教師自身が、多くの間違いを経験してきており、多くの困難を克服してきているが故に、もうすでに解決策がある陳腐な問題に関しては、あなたは自ら、改めて解決方法などを研究する必要は、ない。

その上、あなたが真剣に学ぶならば、あなたは多くの、不必要な混乱から解放されることができる。(3-11につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>