南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-11

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

4、事実上、上記に述べた事は、最も快速で、最も有効な、学習方法である。

これは、ちょうどヤクの容貌を研究しようとする時、本に書かれている文言を読んだり、または、そこに描かれている絵図を見るが、そうした時、我々は、非常に断片的な概念を得ることしかできない。

また、ヤクの模型を見ることを通して、我々は心内のイメージを得ることはできる。

そして、自ら動物園に行って、現実のヤクをみれば、ヤクがどのような顔をしているか、を完全に知ることができるが、これが最も早く、最も明確(+にヤクの容貌を知る)方法である。

故に、あなたが良師に従って学ぶ時、あなたは経典に従って、段階的に、断片的に学ぶのではなくて、法の化身ーー良師に従って学んでいるのだと言える。

5、あなたが真正にある人を尊敬し、その人に対して信心(=信頼)がある時、意識的にも、無意識的にも、あなたは彼の様子をなぞりつつある。

こういうことであるから、もし、あなたに、すでに証悟した教師がいて、かつ、あなたが、真心をもって、彼から、彼の修道における行いを学んでいるのであれば、あなたもまた、証悟することができる。

6、証悟が得られるだけでなく、もし、あなたが彼に従って、彼に密着して修行するならば、あなたは必然的に、彼と非常に似通った、善くて巧みな風格を得ることができるであろう。

上に述べた事は、仏陀が経典の中で述べているように、なぜ、シャーリプトラ尊者の弟子たちは、皆大智慧者であり、モッガラーナ尊者の弟子たちは、皆大神通者であるのか、という理由でもある。

(3-12につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>