<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
良師の止禅における役割
質問:良師の、止禅における役割とは何か?
答え:良師の役割とは、二つの方面において、止禅業処を(+決定して)与える事である。
故に彼は、「業処の授与者」と言われる。
止禅の段階において、良師は、学生に二つの方面において、業処を与える。どのような方面か?
《清浄道論・第三章・第57段》において、
(一)普遍的に適用される業処と、
(二)(個人的な)特別の業処、が説かれている。
(注:以下の翻訳文★部分は、原文では表形式。本hatenaブログでは、箇条書形式を採用)
★普遍的に適用される業処(一切処業処)(第59段)
1、どこにおいても必要なもの(たとえば、外部からの傷害を防ぐために、防護壁を築くようなもの)。
2、それらは非常に役に立ち、場合によっては、修行する主な業処とすることもできる。
3、たとえば、慈愛、死随念、不浄観、仏随念、法随念、僧随念。
★(個人的な)特別の業処(応用業処)(第60段)
1、40種類の業処の内、個別の人々の性格に合致した業処。
2、それは「特別な」業処である。というのも、修行者は常にそれを実践しなければならないし、また、それは、修行者の境地が日々進歩する所の近因である。
3、40種類の業処の中の任意の一種。
《清浄道論・第三章》
(3-14につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。ご協力、よろしくお願いいたします。
<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>