南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-13

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

良師の止禅における役割

質問:良師の、止禅における役割とは何か?

答え:良師の役割とは、二つの方面において、止禅業処を(+決定して)与える事である。

故に彼は、「業処の授与者」と言われる。

止禅の段階において、良師は、学生に二つの方面において、業処を与える。どのような方面か?

《清浄道論・第三章・第57段》において、

(一)普遍的に適用される業処と、

(二)(個人的な)特別の業処、が説かれている。

(注:以下の翻訳文★部分は、原文では表形式。本hatenaブログでは、箇条書形式を採用)

★普遍的に適用される業処(一切処業処)(第59段)

1、どこにおいても必要なもの(たとえば、外部からの傷害を防ぐために、防護壁を築くようなもの)。

2、それらは非常に役に立ち、場合によっては、修行する主な業処とすることもできる。

3、たとえば、慈愛、死随念、不浄観、仏随念、法随念、僧随念。

★(個人的な)特別の業処(応用業処)(第60段)

1、40種類の業処の内、個別の人々の性格に合致した業処。

2、それは「特別な」業処である。というのも、修行者は常にそれを実践しなければならないし、また、それは、修行者の境地が日々進歩する所の近因である。

3、40種類の業処の中の任意の一種。

《清浄道論・第三章》

(3-14につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>