南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-74

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

8-7 定に住することを重視すべき

では、引き続き、安般念についての解説を続ける。

あなたが、安般念似相の初禅に専注することに到達し始めた時、あなたは常に入定し、不断に、定に住する時間を延ばすようにするべきであって、その禅支を省察してはならない。

というのも、常に禅支の省察をすると、初禅の禅支は成熟することがなく、かつ軟弱なままになり、そのため、それらは更に高度な成就に繋がる因・縁になることができず、あなたの定力もまた、減退してしまう。

あなたが、いまだしっかりと初禅を掌握していない状況のまま、よく熟知していない高レベルのジャーナの修習に打ち込むと、あなたは初禅を失うだけでなく、第二禅に到達することもできない。故に、世尊は言う:

(5-75につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>

まで。ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>