<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
4、出離の欠けた意楽者:修行の目的を、名声、富、権力を累積する事に置き、強烈な動機をもって修行する。
原因:聖者と呼ばれる人が、何千何万という信徒と、名声、権力を得ているのを見て、羨望する。世間の色々な利得を得るために修行する事、これが、出離の欠けた意楽者である。
出離意楽者:私は、証悟することを通して、八風(利、衰、名誉、毀誉、褒貶、いじめ、楽、苦)によって動揺することがないように願う。
原因:現代社会の中において、成功した人は、富・財産を得、そのため、名声、権力と友人も共に手に入る。しかし、命とは、山あり谷ありであり、彼もまた、その反作用を喫するに違いない。
得る所有れば失する所あり・・・名声を博せば誹謗があり;楽しさがあれば、悲哀があり;称賛があれば、叱責がある。商業的な利益の衝突の為、良き友人も敵になる。
あなたは、一切の有為法または現実の中において、あなたがただその良い面だけを受けとろうとしても、それはできない事だと知るだろう。
あなたは、有為法を超越する証悟を得ることを渇望し、あなたは心底、この八種類の世間法に干渉されない人をうらやましく思う;
あなたは、意楽の修行を激発し、名声、地位、世間的快楽(=楽しみ)に向く事はない。
これが出離意楽である。
(3-31につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>