<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(2)瞋行者、覚行者
歩く=つま先を使って、地面を掘るようにして歩く。彼の足は、急ぎ地面を踏み、急ぎ足を上げ、その足跡は尾が長い(足の後ろ側が長い)。
立つ・座る=頑固な姿勢で、立つか、または座る。
眠る=ベッド・メイキングを急いでする。身体をベッドに投げると、眉間に皺を寄せて横になる。彼に起きるように言うと、急いで起き上がり、誰かに怒られたかの如くに、返事をする。
仕事=緊張しながら、不円満に仕事をする。
食事=堅いもの、酸っぱい物が好き。食事の時、口いっぱいに頬張る。おいしい食べ物がない時、瞋り、怒る。
見る=小さな不如意を見たとき、すぐに嫌になって長くは見ない。ごく小さな過失を見てさえも、瞋恚の煩悩が生じる。真実に徳行がある時でも、取り立てて、気にしない。ある場所から離れる時、離れたがっている様子を見せ、何の未練もなく離れる。
(3)痴行者、尋行者
歩く=混乱した足取りで歩く。彼の足は驚愕した者のように降ろされ、驚愕した者のように、持ち上げられる。
彼の足跡は、急速に圧力を加えたた感じになる(前後ともに長く伸びる)。
立つ・座る=混乱した姿勢で立つか、または座る。
眠る=計画的にベッド・メイキングができない。多くの場合、身体は散乱しており、うつ伏せに寝る。彼に起きる様に言うと、「あ」という声を出してから、ゆっくり起き上がる。
仕事=ゆっくりとしており、乱雑である。
食事=一定した好き嫌いはない。食事の時、食べ物を小さな団子状にして口に入れるが、団子は形が整わない。食べ残しを、食事用の皿・器に入れる。口のまわりを汚す。心内も散乱しており、あれこれ、考え事をしながら、食事をする。★
一般的に、異なる性行の者は、異なる威儀(行為、歩く、座る、横臥等)を有する。しかしながら、これも絶対的なものではない。というのも、一人の瞋行者は、また貪行者の威儀を、顕すこともある。
雑行者に関して言えば、彼には多種多様な行相がある。
義疏はまた言う:「他心通を得た教師は、弟子の性行を知ることができ、かつ、彼に対して、適切な業処を教えることができる。その他の教師は、種々の方式で弟子に質問をし、会話の中から、弟子の性行を判別する。」
《清浄道論・第三章・第96段》
(4-12につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>