<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
簡潔に言えば、外見だけで、己自身の性行を判断してはならない。更に良い方法は、一人の他心通を擁する教師を探し、見つける事である。
もし、他心通を擁する教師を見つける事ができないのならば、あなたを善くて巧みな方法で指導できる教師も、また、非常に良い。
このようなことから、以下の条件を具備する教師は、非常に貴重である。
(一)他心通の獲得
ただ仏陀だけが、他心通に関して、全面的に把握することができた。シャーリプトラ尊者は、他心通で多くの人を助けたけれども、しかし、ある種の人々に関しては、彼でさえも、全面的に掌握することはできなかった。
こうしたことから、我々は仏陀の般涅槃の後に、他心通に関して、全面的に把握している教師を見つける事を、期待する事はできない。
言い換えれば、我々は仏陀の般涅槃の後、完全に、あなたの、あらゆる因と縁を知る教師を見つけ出す事はできない、という事である。
もし、あなたが、部分的に他心通を擁する教師を見つける事ができたならば、あなたは幸運であると、知るべきである。
実際、あなた自身でさえも、あなた自身を、完全に理解できないのである。
教師は、あなたの性格を判断する際に、たまには小さな間違いを犯すかもしれないが、あなたは千々万々、そのことを理由に、彼への信頼を失ってはならない。
もし、あなたが部分的に他心通を擁する教師を見つけることが出来て、かつ、教師もあなたを指導したいと考えるならば、あなたは教師に対して、信心(=信頼)を持つべきである。
このようにして後、彼の指導の下で、あなたは涅槃を証悟するまで、修行する事ができるのである。(4-13につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>