南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)4-19

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

仏陀は、二番目の定の修習方式を、良馬の定の修習方式だ、と言った。

仏陀は山達比丘に言う:

「山達。良馬の方式でもって、定の修習をなせ。決して、駄馬の方式で、定の修習をしてはならない。」

「山達。何が、良馬の定の修習の方式か?

良馬は、飼い葉桶の側に括られる時、彼はこのようには、定の修習をしない:『餌だ!餌だ!』

どうしてか?

というのも、彼はこのように考える:

『今日、御者は、私に何をさせるだろうか?私はどのように、復命するべきだろうか?』

・・・というのも、良馬は、棘の付いたこん棒で叩かれる事は、債務、束縛、損失、不幸であると考えるから。」

「同様に、良馬のような人は、林野、木の下、または空き地に行く。彼の心は貪欲に束縛される事なく、貪欲に飲み込まれる事なく、彼は、既に生起した貪欲から(如何にして)離脱できるかを、如実に知っている。」

「彼の心は、瞋恚、昏沈、眠気、掉挙、後悔、懐疑によって束縛される事がなく、瞋恚、昏沈、眠気、掉挙、後悔、懐疑に飲み込まれる事がなく、彼は、既に生起した瞋恚、昏沈、眠気、掉挙、後悔、懐疑から(如何にして)離脱できるかを、如実に知っている。」

(4-20につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>

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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>