南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)5-2

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(一)住所(住まい)

1、これは、すべての人々にとって、障礙だという訳ではない。

建築などの作業に熱心に従事する人々にとって、または己の住む所に、非常に多くの品物を備蓄するのが好きな人にとって、初めて、障礙になる。

2、ある種の人々は、種々の原因で、己の住まいに対して、色々な願望を持っている上、住まいに対して色々、執着する。このような人にとって、住まいは障礙である。

(二)家庭

1、「施主の家庭が幸福であれば、私も幸福である。」

もしも、このような考えから、施主と親しく付き合って、一緒に住むのであれば、このような人にとっては、家庭は障礙となる。

2、ある種の人々は、たとえば父母と共に住んでも、(双方共修行が好きか、または、本人が、外境において、超然としている為)たとえ父母であっても、障礙にはならない。

(三)利益

1、利益とは四種類の資具の事である。

2、早朝から夜まで、彼(修行者)は、各方面の人士を、不断に接待する。

3、明け方、人が訊ねて来ても、彼は接待する。

4、彼(修行者)は大衆から離れて、己のことを知らない場所で、一人で修行しなければならない。このようにして初めて、障礙を取り除くことができる。

(5-3につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳

出翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>