南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)5-3

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(四)衆生(=信徒、門弟)

1、ここでいう衆生とは、経を学ぶ信徒または論を学ぶ門弟などを指す。

2、彼らを教えたり、彼らの質問に答えなければならない為に、彼(修行者)は、禅の修行をする時間がない。故に、信徒、門弟は、彼の障礙となる。

3、彼は以下の三種類の方法によって、障礙を突破しなければならない。

●もし、それらの生徒たちが、すでに大部分の課程を修了して、未だ学んでいない部分が少しであるならば、残りの部分を教えてから、森林に行って住む。

●彼らは少しばかりを学び、大部分をいまだ学んでいないのであれば、教学を、別の教師に代ってもらう。

●もし、代わりの教師を見つけられないならば、彼は、信徒・門弟を振り捨てて、去るべきである。

(五)業(=仕事)

1、仕事とは、新しく行う建築の事業を指す。

2、従業者は、大工などの、建築に従事するための(+人材と)材料が手に入ったかどうかを知る必要があるし、また、彼らが仕事をしているかどうか監督する必要もある。これら一切は、障礙である。

3、彼は以下の三種類の方法で、障礙を突破しなければならない。

●もし、少しばかりの仕事が残っている場合、それを完成させる。

●もし、大部分が残っているならば、サンガに頼むか、またはサンガの比丘の中から、責任者を選んで、仕事を引き受けてもらう。

●もし、上記のようにできないのであれば、己のすべての所有物をサンガに布施して、その後に去る。

(5-4につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>