Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)5-4

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(六)旅行

1、旅行とは、道を行くこと。

2、修行の期間に旅行を計画するのは、それがたとえ聖地への巡礼であっても、障礙になる。

3、(+修行者は)旅行をしたい、という考えを捨てるべきである。

(七)親戚

1、己の指導者、先生または父母が病気であることは、修行の障礙になる。

2、彼は彼らが治るまで、彼らを看護するべきである。そうすれば、障礙を取り除くことができる。

(八)病

1、どのような病気であっても、人を苦しめるが故に、障礙である。

2、故に、病気である時は、薬を飲んで、病気を治さなければならない。

3、若し、治療しても、長らく治癒しないのであれば、彼は己の身体に対して、以下のように考えるべきである:

「私はあなたの奴隷でもなければ、雇われ人でもない。あなたを養うために、私は止まるところをしらない輪廻の苦しみに落ち込んでいる!」と。そして、その後に、毅然として修行をする。

(九)読書

常々、修行と関係のない書籍を閲読する人は、読書は障礙になる。

(十)神通

1、神通は、観禅にとっては、障礙になり、定にとっては障礙にならない。というのも、神通は、定によって獲得されるが故に。

2、故に、修行によって、観智を完成させたい人は、神通を含む10の障礙を取りのぞき、断じる必要がある。禅定を完成させたいと思う人は、上記の9種類の障礙を、取り除かなければならない。

ここにおいて、我々は、最も初心者に適合する、もう一つの角度から、ものごとを見て行こうと思う。ある種の初心者は、神通を得たくて修行に参加する。

(5-5につづく)

   <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は

菩提樹文庫>まで。ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>