<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
2、浄化の過程において、負のエネルギーは解放される
これは、五蓋が生じた時、心は、負の心生色法と時節色法を生じせしめる為で、また、これらの負の色法またはエネルギーは、我々の身体に滞留する為でもある。
禅の修行を実践する時、身体の浄化の過程において、過去、身体にたまった負のエネルギーを放出する。
その時、心は、負のエネルギーによって取り囲まれ、その為、人は一種の混濁、朦朧とした境地の中にいるような気がして、修行することができなくなる。
この種の現象は、通常「好転反応」と呼ばれ、それは、禅修行者の「排毒期間」でもある。
心が浄化されると同時に、身体もまた浄化される。
故に、ある種の滞った負のエネルギーが解放される時、あなたは「モクモクと煙が出ている」感じがし、元気がなく、禅の修行が、出来ないのである。
このような時、あなたは自分自身に無理をさせてはならない。
というのも、負のエネルギーを清め取り除いている時、同時に、正のエネルギーを注入するのは、適切でないが故に。
たとえば、あなたは大掃除の時、新しい家具を運び込んだりしない。
あなたは、すべての塵埃が清らかに取り除かれ、室内が完全に綺麗になった後、初めて新しい家具を運び入れる。
同様の理由から、この種の浄化の過程において、濁気を清掃する現象は「好転反応」と呼ばれ、ある種の人々には、めまい、嘔吐、頭痛などの不快な症状が顕れ、それによって、禅の修行に専心することができなくなる。
「好転反応」の対処法は、一番最初の述べたように:
ただ心身をリラックスさせ、必要以上に心配しない事、である。
この過程が終了すれば、心身は更にリラックスして、座禅・瞑想も非常にやり易くなる。
これは、修行の進展の過程の過渡期(古い負のエネルギーが清め取り除かれたために、その後においては、更に多くの、正のエネルギーが取り込めるようになる)において、あなたは長く座禅・瞑想することができなかったであろうが、あなたは、己自身を責める必要は無い。
というのも、それは好転反応であり、よい現象に違いないのであるから。
リラックスと、(+進展状況を)自然に任せる事が、最も佳い方法である。
◆結論:
心が専注できない時、以下のような原因が考えられる:
(一)粗くて明確な五蓋が生起している。
(二)微細な、潜在的な五蓋が生起している。
(三)過去の悪因が、今・ここの現在において、負のエネルギーを生ぜしてめている。
(四)心は浄化されると同時に、身体もまた浄化される。故に、ある種の、身体に滞った負のエネルギーは、身体より解放される。
(5-11につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>