Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)5-80

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

8-8-2 五禅支の検査

あなたの安止定は、必ず、深くてかつ安定していて、少なくとも一時間、二時間、三時間等、長ければ長いほど益々よいが、それくらい長時間、持続できていなければならない。

私はあなたに、三時間、定の中に住することが出来る様になるまで、努力することを勧める。

もし、一回ごとの座禅・瞑想において、安止定の中に一時間、二時間、または三時間以上住していられ、かつ、このような状態を三日持続できるのであれば、あなたは禅支の検査を開始することができる。

禅支の検査を開始する前、必ず、先に、深くて強い安止定の中に、一時間以上入ることができていなければならない。

出定した後、心臓の下方の部分に注意を向けて、そこにおいて生起している有分心を観察する。

検査を開始する時、多くの禅の修行者は、有分心と禅相の区別ができない。

彼らは、心臓の中に、今、鼻孔の出口に出現していたのと同じ禅相を見つけると、彼らはそれが有分心だと思ってしまう。

実際には、それは有分心ではない。有分心は心臓の中の鏡のような様子をしている。

≪増支部≫(Aṅguttara Nikāya)の≪弾指の項章≫(accharāsaṅghāṭa chapter)の中で、仏陀は述べている:

”Pabhasaramidam bhikkhave cittam”ーー「比丘たちよ。有分心は明るいものである。」

(5-81につづく)

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>