<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
8-8-2 五禅支の検査
あなたの安止定は、必ず、深くてかつ安定していて、少なくとも一時間、二時間、三時間等、長ければ長いほど益々よいが、それくらい長時間、持続できていなければならない。
私はあなたに、三時間、定の中に住することが出来る様になるまで、努力することを勧める。
もし、一回ごとの座禅・瞑想において、安止定の中に一時間、二時間、または三時間以上住していられ、かつ、このような状態を三日持続できるのであれば、あなたは禅支の検査を開始することができる。
禅支の検査を開始する前、必ず、先に、深くて強い安止定の中に、一時間以上入ることができていなければならない。
出定した後、心臓の下方の部分に注意を向けて、そこにおいて生起している有分心を観察する。
検査を開始する時、多くの禅の修行者は、有分心と禅相の区別ができない。
彼らは、心臓の中に、今、鼻孔の出口に出現していたのと同じ禅相を見つけると、彼らはそれが有分心だと思ってしまう。
実際には、それは有分心ではない。有分心は心臓の中の鏡のような様子をしている。
≪増支部≫(Aṅguttara Nikāya)の≪弾指の項章≫(accharāsaṅghāṭa chapter)の中で、仏陀は述べている:
”Pabhasaramidam bhikkhave cittam”ーー「比丘たちよ。有分心は明るいものである。」
(5-81につづく)
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
<菩提樹文庫>まで。ご協力、よろしくお願いいたします。
<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>