Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~心の波を空じる

先日、人と話をしていて、何度かイライラしたことがありました。

私「年末、タイへ行こうと思っているのよ~」

知人「あら、今は、タイよりベトナムよ!」

私「・・・(私はタイに遊びに行く訳じゃない。尼僧なんですから、タイには修行に行くのです。あなたと一緒にしないでよ、プンプン)」

またある時、

私「昨日、病院で、持病の浮腫を悪化させないために、これ以上、太るなと言われたわ」

知人「あなた、いつもあちこち駆け回っているから、太りっこないわよ」

私「・・・(仏教書の翻訳の為、パソコンの前に座っている事も多いのよ!言わなかったかしら?プンプン)」

こうして、私の心にはさざ波が、いや、荒波が立つのですが、第三者から見たら、たわいない話。

この時、私の心は、私の心に、プライドによるパルス、エッジが立って荒立つ波になったのだと、知覚、気づきが入りましたので、すばやく、ご破算、空じて、はい、終了。

最近、ようやく、悪しき感情、無駄な感情を、その場ですばやく空じる、ということが出来るようになりました(感情の、膨らむのが速すぎる時は、なかなか空ずることが出来ずに、感情に圧倒されて、引きずりますが)。

薬を飲まずに、能書きを読んでいるだけでは、病は治らない。

自転車を眺めているだけでは、乗れるようにならない。

「縁起は空」だということを<知っている>だけでは、心の波、不善法は消えない。

不善法を今・ここにおいて即断すること、すなわち、<空ずる>こと、ができなければならない。

日々の座禅、怠らず。