<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
第二章
出家ーーメーチの生きざま
基本訓練就像用 有 Y叉的樹枝 掌着香蕉樹、
(基本的訓練とは、ちょうど Y字の木の枝を使って、バナナの木を支え)
譲沈重的果串発育長大、
(重い果実を大きく育てて)
避免香蕉還未熟就掉在地上。
(バナナが未熟な内に地面に落ちないようにするのと同じである)
万縁の放棄
メー・ケーウの出家の日は、仏歴阿沙陀月(太陽暦7月)の満月の日と決まった。
この日、万里晴れ渡り、メー・ケーウは農々寺の僧や尼僧たちの前に座り、全くの後悔なく、これまでの半生における一切を、手放した。
過去の己を捨て、古の、荘厳で簡素な儀式に参加し、正式に落飾して尼僧となり、メーチになることを誓った。
この年、メー・ケーウは 36歳であった。
メー・ケーウは、朝早くから寺院に行って、剃髪の準備をした。
彼女は心臓がドキドキしたが、それでも微笑んで常住の尼僧に挨拶し、その後、傍らに座って、一緒に、簡単な朝食をとった。
食事が済むと、彼女が長年追い求めてきた、一切を捨てて、梵行の生活を送るという夢が、実現する。
彼女は古い身分の象徴を脱ぎ捨て、その後しばらくして、蝶が舞い乱れる井戸の脇にしゃがんで、不安げにメーチ・タンに、己の頭を差し出した。
この上席のメーチは、手に古い鋏を持って、彼女の頭の上でチョキチョキと動かして、烏の濡れ羽色をした長い髪を、バサバサと切り取った。
彼女の頭はあっという間に、あられもない、虎刈りになった。
メー・ケーウは静かに、地面に落ちた髪の毛を見、色身の虚妄の本質を思った:
髪の毛は私ではない。
それは私に所有されない。
身体のその他の部分と同じように、頭髪は自然の一部分であり、物質世界の一部分であり、頭髪は世間に属し、自分に属さない。
それらは、”我是誰(私は誰か?)”という問いとは、関係がない。
(4-2につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
<菩提樹文庫>まで。ご協力、よろしくお願いいたします。
<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>