<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
メーチ・ケーウは、断食を試してみた。
続けて何日も食べないでみたが、彼女は、断食は心を昏沈させ、心を愚鈍にし、感情が揺れ易くなり、妄想の干渉を受けることに、気が付いた。
こうなると、心のエネルギーはスムースに流れる事ができなくなり、これらの障礙によって、彼女は精進を、保つことができなくなった。
彼女はアチャン・マン膝下の出家者の多くは、断食を、修行を向上させる方便として、常々、飢餓と各種の辛苦に耐え、断食を通して、覚醒心を高め、心を勇猛にし、専注力を鋭利に磨いている事を知っていた。
彼女は断食を試してみた後に、これは、己の性格に合っていない事を、認めた。
彼女の心は、断食から利益を得ることは、できなかった。
横にならず、徹夜して寝ない、という事に関しては、彼女はこれに、適応した。
メーチ・ケーウは、出家して二か月目の月日は、ほぼ:座る、立つ、歩くという三種類の姿勢の中にいて、全く横になる事はなかった。
彼女は ”静坐者の修行” を試す事にし、己の天性の長所に恃んで、禅修行を高める方法を研究し、それを編み出した。
メーチ・ケーウは、もし横になって眠らないならば、彼女の心は光明に満ちて、鋭敏になり、覚醒的な覚知力を得て、また非常に安らかで、静かで、調和がとれる事を、知ったのであった。
こうして、彼女は、21日間連続して、横にならずに修行、精進した。
(4-10につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>