Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)4-9

   <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

メーチ・ケーウは、断食を試してみた。

続けて何日も食べないでみたが、彼女は、断食は心を昏沈させ、心を愚鈍にし、感情が揺れ易くなり、妄想の干渉を受けることに、気が付いた。

こうなると、心のエネルギーはスムースに流れる事ができなくなり、これらの障礙によって、彼女は精進を、保つことができなくなった。

彼女はアチャン・マン膝下の出家者の多くは、断食を、修行を向上させる方便として、常々、飢餓と各種の辛苦に耐え、断食を通して、覚醒心を高め、心を勇猛にし、専注力を鋭利に磨いている事を知っていた。

彼女は断食を試してみた後に、これは、己の性格に合っていない事を、認めた。

彼女の心は、断食から利益を得ることは、できなかった。

横にならず、徹夜して寝ない、という事に関しては、彼女はこれに、適応した。

メーチ・ケーウは、出家して二か月目の月日は、ほぼ:座る、立つ、歩くという三種類の姿勢の中にいて、全く横になる事はなかった。

彼女は ”静坐者の修行” を試す事にし、己の天性の長所に恃んで、禅修行を高める方法を研究し、それを編み出した。

メーチ・ケーウは、もし横になって眠らないならば、彼女の心は光明に満ちて、鋭敏になり、覚醒的な覚知力を得て、また非常に安らかで、静かで、調和がとれる事を、知ったのであった。

こうして、彼女は、21日間連続して、横にならずに修行、精進した。

(4-10につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>