<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
歩く瞑想をした後、精神は渙発し、気力は満ち満ちた。
彼女は、経行道の端にある、葉が茂る、枝振りの良い沙羅の木の下で、作務の始まる午後3時まで、座禅した。
彼女たちは一緒に掃除をし、新しく穿った井戸で水を汲んで、水がめに満たし、その後に、森に行って、茸や竹の子など、食べられる山菜を採った。
戻るとすでに夕方になっており、シャワーを浴びると、皆は、大殿に集まって、夜の勤行をした。
読経が終わると、各自茅葺小屋に戻り、静かで辺鄙な森の中で、引き続き、経行と座禅をした。
メーチ・ケーウは何時間も経行し、その後で、小屋に戻って、深夜まで座禅をし、その後ようやく眠った。
アチャン・コンマの所から戻って、最初の何か月か、メーチ・ケーウは観身の法門の修行を続けた。しかし、暫くすると、彼女の心は徐々に、過去の習慣が戻り、外界の境界に注意が行くようになり、身念住に専注しなくなった。
観身の法門は、彼女の性格と合わず、その為、彼女は活力に溢れた、猪突する心に従って、自然の勢いに任せるままにした。
坐禅して目を閉じるや否や、まるで崖から落ちて行くようで、次に、新しい窓が開いて、彼女は突然、違う世界に入り込み、別の種類の冒険が始まるのだった。
(4-53につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>