南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)5-3

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

真理を追究したいという欲望は、彼女をして、輪廻の中の、最も高等な、最も深いレベルの生命を、観察せしめた。

長期的な観察を通して、彼女は、各種の天界の衆生を見、彼らがお互いに交流する方式、習慣、風俗と信仰を、理解した。

彼女は心神ーー精神を集中し、天眼を利用して、心霊の領域を探索し、どれかの智慧または霊感が、彼女が仏法の真諦を領悟するのを、助けてくれるのではないかと思い、それらを探し求めた。

もう一度再び、彼女は、己の心識を外界に関わらせるという、その習性の内に、戻って行った。

メーチ・ケーウが必死に努力しているその時、彼女は、アチャン・マンの近しい弟子が、まさに仏法の証悟における、最後の段階に入っている事を知らなかったし、また、彼ら二人は、修道の因縁によって、もうすぐに出会うのだという事も、知らなかった。

アチャン・マンの葬礼に出席した後、アチャン・マハブーワは、磐山に行った。

山の中をあちらこちら歩き回った後、彼はダンマチェディ寺院に来た。

ここはアチャン・コンマの僧院で、何年か前、メーチ・ケーウが、己の執拗な性格が災いして、ここで非常な苦労をした、その場所であった

(5-4につづく)

   <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

<菩提樹文庫>まで。ご協力、よろしくお願いいたします。

<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>