Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~心の苦痛

「メーチ・ケーウの物語」を翻訳していましたら、「心は苦痛に満たされ・・・」というような語句が何度も出てきます。

本当にそうだなぁ、と思います。

先日、日課の水中運動に行ったとき、3人ほど、本当に久しぶりに出会った人がいて、一人ひとり挨拶して、近況報告をし合いました。

私としては、単なる暇つぶしではなくて、尼僧として、何か困った時には、是非私に相談して欲しいと思い、意図的に、心の交流を図っていた、という訳ですけど。

それを見たある女性が、「よくそんなベチャベチャと何時間も・・・」と、私に直接文句を言ってきました。

善意の忠告の様でもなく、語気も荒く、言葉使いも悪かったです。

確かに、老女たちが、病気の愚痴や、嫁の愚痴を言い合う様は、気持ちのいいものではありませんが・・・この人は私の意図を曲解し、私を直接、面罵した訳ですね。

私は、「この人は、本当は皆と仲良く話がしたい。だから、楽しそうに話をしている私を見て、イライラしたのだな」と思いました。

貪・瞋・痴は己の心の中に。

怒りや嫉妬が湧いたら、己の心を覗いてみましょう。

心の奥に隠された原因、その後ろ姿でもチラリと見る事が出来れば、解決まで、後もう一歩なんですから。