<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hot>
しかし、心態(心王)だけを語るなら、それはまだ、足りない。
心態(心王)は、実際は52個の心所法によって構成されている(たとえば:触、受、想等は皆心所法である)ので、故に、心の真正なる定義は「心王ーー心所」となり、もし、色法も仏法の実相の定義に加えるならば、「心王ーー心所ーー色法」となる。
只、心王ーー心所ーー色法は、未だ、有情の心身の全体的「描写」ではない。
もし修行して、(心身は「我(=私)」ではないという体験・証悟)それが成就したならば、一種の状態に到達するので、この時、短い、暫定的な道刹那が生じ、煩悩を断じ除く。
この種の道刹那は、涅槃を所縁としており、所以、涅槃は仏法の実相の一つである。
(1-6につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>