Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「身念処」1-5

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hot> 

しかし、心態(心王)だけを語るなら、それはまだ、足りない。

心態(心王)は、実際は52個の心所法によって構成されている(たとえば:触、受、想等は皆心所法である)ので、故に、心の真正なる定義は「心王ーー心所」となり、もし、色法も仏法の実相の定義に加えるならば、「心王ーー心所ーー色法」となる。

只、心王ーー心所ーー色法は、未だ、有情の心身の全体的「描写」ではない。

もし修行して、(心身は「我(=私)」ではないという体験・証悟)それが成就したならば、一種の状態に到達するので、この時、短い、暫定的な道刹那が生じ、煩悩を断じ除く。

この種の道刹那は、涅槃を所縁としており、所以、涅槃は仏法の実相の一つである。

(1-6につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。

<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>