「身念処」1-6
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
故に我々は、最終的に、仏法の実相の定義を、心身と覚悟(=覚醒、以下覚醒)ーーまたはパーリ語で言う所の、心王ーー心所ーー色法と涅槃とする事ができる。
仏法について言えば、この四法は、皆実相である。その意味は、この四つの法は、宇宙において皆、「真実」であるという事であるーーまた、それはすなわち、それらは、概念を通して理解する必要のない事柄だ、という事である。
故に、宇宙の中の、一人ひとりの有情は、三つの法によって構成されている事が分かる。それはすなわち、ーー心王ーー心所と色法であり、涅槃ーー開悟・覚醒された所の、四つの道果の内、煩悩を断じ除く事の出来る所縁ーーは、実相の中の第四の法である(重要なのは、涅槃は、心の特定の状態における・・・般若の智慧の所縁であり、涅槃が真正に現前するのは、非常に短い時間、一刹那の安祥(=安らぎ)と寧静(=静まっている様)で、その属性は、煩悩とは相応しない事である。)
(1-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>