南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「身念処」1-14

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

a)の例では、経典には、怒ってはいけない、と書いてある。仏陀は、我々に、瞋恚と恨みを止めるように、教えている。

仏陀は言う:「己自身の心を傷つけてはいけない」。

というのも、瞋恚や恨みは、己自身を傷つけるのであって、他人を傷つけるのではないが故に。

b)の例では、たとえば、戒・律を保つとか、禅定の修習をするとか、である。

c)に関しては、仏陀は、涅槃に到達する方法を教えているーー涅槃の楽は、二度と、苦に変る事がなく、世間の楽のような、苦楽が相半ば、混じり合うというような事がない。

ここにおいて、我々は、涅槃は、苦を滅する事ができる、とだけ述べているが、真正なる苦は、五蘊または心・身(名・色)である。

最後の五蘊が完全に尽滅した時、その時初めて、涅槃(般涅槃)に到達する事ができる。

それはたとえば、仏陀と、仏陀ご在世の頃の徹底覚醒者である阿羅漢は、二度と再び生まれる事はなく、苦痛を生じさせる事がない、というものである。

では、仏陀の教えた、苦を滅する方法とは何であるか?

(1-15につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>