<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
1-3-6 七菩提分(図1-1)
(七菩提分は、八聖道の勇猛な智慧を誘発する事ができる。八聖道は、悟道に導く事ができる。そして、この道は、四念処より始まる。)
1)念覚支(念住)
正念が非常に強くなる:
この段階における修行者は、自分自身が四聖諦を証して、聖者になる事ができるのを、確信することができる。
正念を円満するには、修行者は、以下の要件が必要である:
a)四念処を修行する時、正念正知を保持する。
b)修行しない人と接触しない。
c)心身をして、常に、<今・ここ>における、四種類の姿勢を、照見せしめる事を保持する。
2)択法覚支(研究)
法の点検または研究:
この智は、心身が無常・苦・無我である事を体験するものである。
以下の智を円満する必要がある。すなわち:
a)修行の時、バランスを保つ事。
もし、信が強すぎる時、貪愛が生じるし、慧が強すぎる時、法への疑が生じる。
精進と定は、バランスを取る必要があり、精進が強すぎると、掉挙が生じる。
定に偏り過ぎると、精進と精神に偏差が起きる。修行者は、自信がありすぎると、(+修行が)第12階智で止まってしまい、最初からやり直す必要がある場合がある。
b)実相を見る人とだけ、接触する事。
3)進覚支(精進)
精進が更に強化されるためには、11法が円満されなければならない。たとえば:
a)更に修行に精進する。
というのも、この段階においては、悪道に生まれる事は無益である、という感覚が生じるが故に。
b)修行者は更に精進する。
というのも、今現在、彼にとっては、四念処は滅苦の唯一の道である事に、二度と懐疑を抱かないが故に。
(1-33につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>