<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
4)喜覚支(喜悦)
この種の喜は、実相般若から出たものであって、貪愛・煩悩などの、世間的な快楽ではない。
11法を円満する必要があり、それはたとえば:
修行者は、仏、法、僧、戒と涅槃の功徳に、思いを馳せる、である。
5)軽安覚支(寂静)
この智は、心身における三法印(無常・苦・無我)を所縁として、7法を円満する必要がある。たとえば:
a)修行者は、随時、正念正知を具足しなければならない。その意味は、<今・ここ>に(+意識を)保持する事である。
b)平静心があり、実相を理解する人とのみ、接触する。
c)食事は、ただ苦を滅したいが故に、修行を続ける為であることを(+知る)。
6)定覚支(専注)
11法を円満しなければならない。たとえば:
a)信(=確信)と慧は、バランスが取れている事。
b)精進、慧、喜は、修行者を八聖道に導きいれるほど、非常に鋭くなければならない。
c)いつ何時も、正念正知を保持する事。
7)捨覚支(平静)
5法を円満しなければならない。たとえば:
a)修行者は、心身は実相(「非男、非女」)で、また、業の果報に過ぎない事を体験・納得しなければならないーー心身の為に、これ以上、何かをする必要がない。
b)いつ何時も、正念正知を保持する事。
註:
1、一つひとつの覚支は、それぞれ三法印(無常・苦・無我)を、その所縁としなければならない。
2、一つひとつの覚支は、それぞれ四念処によって誘発される。(+専注等の)力が強くなり、智慧が鋭くなり、明覚(三心)でもって四念処を修し、菩提分を円満し、聖道に入るーーすなわち、悟道に至る。
(1-34につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>