<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
問:尊者にお訊ねします。比丘尊者には戒規(=戒の決まり)は幾つありますか?
答:比丘の波提木叉(pātimokkha)は227条あります。
それは:
他勝(pārājika、打ち負かされる)、
僧初余(saṅghādisena、僧初残)、
不定法(aniyata)、
捨心堕(nissaggiya pācittiya)、
心堕落(pācittiya)、
応悔過(pāṭidesanīya、対説)、
衆学法(sekhiya)、
減諍法(adhikaraṇasamatha dhamma)
の八項です。
この227条の戒は、比丘の基本的戒条に過ぎず、比丘は犍度篇(khandhaka)におけるすべての生活上の規約を守らねばなりません。
これらは22犍度を含みます。
なお、他勝(pārājika)は、(注2によれば)例えば頭を断たれた人間は、身体と結合して生きていく事ができないように、比丘が淫欲法に従事したならば、非沙門であり、非釈迦子である事を言うのです。
「人が他勝(=他人が勝つ事)に遭遇して、(+他人に)打ち負かされる事を、他勝という。」・・・『正法から死んで去り、失敗し、堕落と棄絶(=棄てられて絶縁される事)があり、他人と共に住めず、故にこのように言う』・・・仏教の内より堕落し、切断され、失敗する・・・。」
(『南伝仏教在家居士須知』(テーラワーダ在家居士戒律ハンドブック)P141より抜粋・翻訳)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>