Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

テーラワーダ比丘のパーラージカについて

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

問:尊者にお訊ねします。比丘尊者には戒規(=戒の決まり)は幾つありますか?

答:比丘の波提木叉(pātimokkha)は227条あります。

それは:

他勝(pārājika、打ち負かされる)、

僧初余(saṅghādisena、僧初残)、

定法(aniyata)、

捨心堕(nissaggiya pācittiya)、

心堕落(pācittiya)、

応悔過(pāṭidesanīya、対説)、

衆学法(sekhiya)、

減諍法(adhikaraṇasamatha dhamma)

の八項です。

この227条の戒は、比丘の基本的戒条に過ぎず、比丘は犍度篇(khandhaka)におけるすべての生活上の規約を守らねばなりません。

これらは22犍度を含みます。

なお、他勝(pārājika)は、(注2によれば)例えば頭を断たれた人間は、身体と結合して生きていく事ができないように、比丘が淫欲法に従事したならば、非沙門であり、非釈迦子である事を言うのです。

「人が他勝(=他人が勝つ事)に遭遇して、(+他人に)打ち負かされる事を、他勝という。」・・・『正法から死んで去り、失敗し、堕落と棄絶(=棄てられて絶縁される事)があり、他人と共に住めず、故にこのように言う』・・・仏教の内より堕落し、切断され、失敗する・・・。」

(『南伝仏教在家居士須知』テーラワーダ在家居士戒律ハンドブック)P141より抜粋・翻訳)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

        <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>