南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

是誰庵のひとやすみ~起心動念

<マハーカルナー法友会>の解散事件からこのかた、心が少々ザワザワします。

そろそろ修行に戻りましょうか。

みなさん法話を聞く場所がなくなっても、座禅・瞑想する場所がなくなっても、修行はできます。

己の五蘊が法であり、己の身・心が、修行の場なのですから、何の心配もありません。

難しい法話を聞かなくても修行はできます。

キーワードは<起心動念>です。

何かを聞いて、何かを見て、心が立ち上がる時(起心)、その後に続く妄想、よい考えや悪い考え(動念)に気を付ける事。

正念正知でいる事です。

四正勤も役立ちます。

己の良心と智慧に基づいて、この考えはよくない、この行いはよくないと思ったら、即刻、断ちます。

良い事はどんどん実践して頂きたいですが、結果に拘らず、どんな良い事をしても、他人に見返りを求めない事です(どんなよい事も、一たび執着すれば、<苦>になります)。

でも、よい事をしたら、ご自分の心の中で覚えておいて下さい(忘れっぽい人は、ご自分でノートを一冊用意して、そこに記録しておくといいでしょう。陰徳ですから、ノートを他人に見せる必要はありません)。

いずれ死に行く時に、自分のした数々の善行を思い出して、心静かに死ぬ事ができれば、善趣に向かう事ができます。

日々の小さな行いの中に、修行の場を見つけて下さい。

パオ・セヤドーもおっしゃっています。

「修行は一人でもできる」

<補足:似相(nimittaの光)が見えるとか見えないとか、競うのはやめましょう。修行を続けていれば、誰でも、いつか必ず見えますから、ご心配なく。修行は、成果を求めて焦ると、身・心に歪みが生じます。ご自戒あれ。>