南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「身念処」1-72

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

1-11 三法印を隠蔽する因縁法

三法印とは、身・心が無常・苦・無我であり続けている状態を指す。しかし、なぜ我々は、己自身の身・心において、三法印を体験することができないのであろうか?

それは三法印が、ある種の因と縁によって、隠蔽されてしまっているからなのである。

1)無常。無常という真相を隠蔽しているのは:

身・心は相続(=継続している)ものだと妄執する邪見。

身・心は迅速に生・滅している為、我々をして、身・心は継続しているという一種の錯覚を起させしめる。

しかし、実際は、身・心は、一刹那毎に不断に生じ、留まり、滅してるのである(=生・住・異滅)。

2)苦。苦という真相を隠蔽しているのは:

身体の姿勢に対して明確に察知していないが故に。

3)無我。身・心が無我であることを隠蔽しているのは:堅実、堅固。

我々は修行する時、如何にしてこの三種類の、事実・真相を隠蔽している因縁を「看破」するのか?

(1-73につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>