南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「身念処」1-73

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

1)相続。身・心の生・滅は、かくの如く迅速なため、我々にはその生・滅の現象が見えない。故に、我々は身・心は連続しているのだと誤解してしまう。それはちょうど、銀幕上の映画の影像が、連続しているようにみえるものの、実は、静止した、動かない多数の写真によって構成されているのと同じなのである。

このような事から、身・心は、堅実で永恒のように見えるけれども、それは我々が、不断に生・滅する実相を見ることができないからである。我々は、この種の快速・迅速に(+刹那に)生・滅する現象を排除・否定する事はできない(というのも、それは事実であるから)。

修行者は、精進と覚照(=覚醒した心で対象を照らす事)をもって、実相般若を引発しなければならない。実相般若が生起すれば、生と滅の間の間隙を体験する事ができるからである。

実相般若は、身・心は相続しているものだという妄執を破り除く事ができ、また、無常の真相を隠蔽している錯覚を取り除くことができる。

(1-74につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>