Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳番外編~「偽比丘」の見分け方(1‐4)

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

実際、偽比丘による金儲けという社会問題を杜絶させる為には、正信の仏教教団と法的機関が”偽者を打つ”という努力を続ける以外に、最も根本的な方法として、その元を断つ必要があり、それはすなわち、広大な民衆への教育である;

”偽比丘とは何か?”

掌は片手では音が出ない。

もし、民衆が出家者の戒律と出家の真正な目的を知り、その上に、最も原始に近い仏教について深い理解を得る事ができたならば、これらの社会を汚す悪風・・・偽比丘の民衆への加害の技術は、これ以上押し広げる事はできず、これ以上被害が深まる事を防ぐ事ができ、多くの善人の慈悲心は、濫用される事がなくなり、菩提の種もまた、不毛の土地に蒔かれる事がなくなる、と信じるものである。

偽比丘が人々の注意を引いて、仏教の名目を利用して詐欺を働いて、金もうけをしようとする悪風を杜絶する事は、一朝一夕で完璧に完成させる事はできない。

とはいえ、護法の心、敬愛心の篤い正信の仏教徒の方々が実践できる事は、己自身の本分に見合った所の、己自身の力量に基づいて、偽比丘の見分け方についての情報を、皆に伝達する事である。

上述の事柄は、如法の仏教と僧侶方を護持したい、今現在、聖潔の生活を送っている出家者を護持したい、円満な清浄・梵行の中で真正に努力している僧侶方の清らかな名誉を守りたい、また、同時に、非法の力が正法を破壊する事、破壊の衝撃から仏法と僧侶方を守りたいという、赤子の心から出発する事を申し述べておく。

(2-1につづく)

     <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「偽比丘の見分け方」 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>