南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳番外編~「偽比丘」の見分け方(2-1)

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

マレーシアの仏教

マレーシアの仏教は、北伝仏教と南伝仏教の、二大体系に分かれる。

北伝仏教は主に”大乗仏教”または”菩薩乗仏教”と呼ばれ、その依拠する経典は、古代インドの雅語梵文(Sanskrit)を用いて書かれた経典と、西域文字で書かれた経典である。

北伝仏教は、その経典に使われた言語体系によって、漢語系仏教と、チベット語系仏教とに分ける事ができる。

チベット語系仏教は、”チベット仏教””チベット・モンゴル仏教”とも呼べれ、俗称では”ラマ教”とも言う。

南伝仏教は、インドから、南のスリランカに向かって伝承されたものを言う。

教義の上では、南伝仏教は、仏教のおける上座部仏教の系統を継承し、仏陀と声聞弟子たちの教えと行持(=具体的方法)によって、修行生活を送っている。

その為、”上座部仏教”(Theravāda)、または”声聞乗仏教”と呼ばれる(小乗仏教と俗称される事もある)。

南伝仏教が使用している経典の言語は、パーリ語に属しており、故に”パーリ語系仏教”とも言う。

南と北で伝承された仏教は、共に仏教の主流であると公認されているが、しかし、各自が伝承し、依拠する所の経典が異なる為、マレーシアでも、異なる仏教の系統の僧侶たちが、多元化された仏教の特徴を展開する事となった。

例えば、戒律の保持の仕方、袈裟の違い、サンガの護持の仕方など、皆それぞれ異なっている。

ここでは、北伝と南伝の違いを述べるのではなく、南伝仏教パーリ語系の経と律に依拠して解説する。

(2-2につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

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<「偽比丘」の見分け方 中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>