<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
出家者の責務
「準陀。己自身が、すでに沼に落ち込んでいるというのに、その他の、沼に落ち込んでいる人を救えるなどという事は、決して無い!
準陀。己自身が、確実に沼に落ちていない時、その他の、沼に落ちた者を救う事ができる!・・・」
《中部・減損経》
南伝の出家者の、唯一真正なる任務とは、戒・定・慧の三つの増上学に精勤・修行し、内心の泥濘を取り除くよう努力し、聖道と聖果をば成就して、三界の衆生を利益する事である。
その他に、出家者は、仏法を住持する責任がある。
仏法の住持とは、三蔵聖典の学習をして、仏陀の正法を伝承し、人の利益のために説法し、衆生にも真理が理解できるようにせしめ、自然界の法則に従って、正業と正命の生活をする事である。
出家者は、高尚なる、聖潔な梵行の生活を送ることを通して、心智を育成し、同時に仏陀の正法、律の実践を通して、仏法を宣揚して社会に報恩をし、人と天の応供として、また精神的指導者として、自利と利他に生きなければならない。
(3-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「偽比丘の見分け方」中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>