Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳番外編~「偽比丘」の見分け方(4-2)

     <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

非時果汁の製造方法は以下の通り:

沙弥または在家など、具足戒を受けていない人が、ジュースにしたい小さな果物を押しつぶして、その後に布でろ過し、残渣と分ける。

ろ過したジュースは湯冷ましで希釈した後、砂糖を入れるか塩を入れるかして飲む。

火の通った野菜の汁とジュースは、午後、飲用できない。

しかし、太陽の光の下においておき、温めたものは、飲んでもよい。

現在、市場では、個包装のジュース、例えばリンゴジュース、オレンジジュース、ブドウジュース等が売られているが、出荷前に不明確な消毒方式で消毒されている事がある。故に、ある種の出家者は慎重を期して、午後、これらの個包装のジュースを飲まない。

非時食を離れる、という学処を受持する南伝の出家者と八戒者は、オートミール、Milo、Horlic、Ovaltin、牛乳、豆乳、小豆水、おもゆ、いも汁、チョコレート、チーズ、アイスクリーム及びオールインワンのコーヒーなども咀嚼食として、一律、非時に服用しない。

タイ仏教の伝統によると、牛乳を入れないコーヒー、ブラック・チョコレート、チーズは非時に食用してもよい。

チーズに関しては、仏陀の時代、多くの乳製品があったが、チーズはなかった。タイの伝統では、チーズを油の類、すなわち、7日薬とみなした。

しかし、緬甸(ミャンマー)の伝統では、この点には反対で、チーズは乳製品であるとする。

もし、チーズを午後食してよい、または7日薬とするならば、牛乳やヨーグルトもまた食しても良い事になってしまう・・・しかし、仏陀は明確に、牛乳とその派生物を午後において食用するのを禁止している、と言う。

緬甸人(ミャンマー人)は、茶葉を食べ物として食するので、緬甸の伝統では、出家者は午後お茶を飲まない。しかし、スリランカとタイの伝統では、出家者はお茶を終生薬として、利用している。

(4-3につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「偽比丘の見分け方」中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>