翻訳番外編~「偽比丘」の見分け方(4-5)
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
次に、もし、施者が出家者に供養をする時、その心念を多少とも調整するならば、不可思議な”転乗”の作用に到達する事ができ、布施の善業によって、未来において熟する所の果報を、無限に高める事ができる。
それが、一匙の白飯であっても、少しばかりの食品であっても、非常に殊勝なる果報を齎す事ができるが、この事は ”小さな元手に万、億の利益” の効果、と言えるのである。
これは、仏陀の教えし自然法則に従えば、功徳の大小は、外部の形式または物質の多寡に関係がなく、施者が布施する時の心理的要素、及び施者の素質によるものである、と言える。
この種の不可思議な ”転乗” 作用に到達する為には、施者は、僧侶に供養する時、心理的に以下のような素質を具備する必要がある:
1、供養する前、心は歓喜に満たされる事。
2、供養する最中、心は歓喜に満たされる事。
3、供養した後も、心は歓喜に満たされる事。
4、どの出家者に供養する時でも、心の中で以下のように思う:
私は今、サンガに供養している。一人一人の僧侶は、皆、サンガの代表者である。
5、仏法僧の三宝、因・果と業力の法則に対して、堅固な信心を持つ。
6、内心で、この供養の功徳は、未来において、涅槃を証悟する助縁となるようにと、祈願する。
(4-6につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「偽比丘の見分け方」中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>