南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳番外編~「偽比丘」の見分け方(4-5)

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

次に、もし、施者が出家者に供養をする時、その心念を多少とも調整するならば、不可思議な”転乗”の作用に到達する事ができ、布施の善業によって、未来において熟する所の果報を、無限に高める事ができる。

それが、一匙の白飯であっても、少しばかりの食品であっても、非常に殊勝なる果報を齎す事ができるが、この事は ”小さな元手に万、億の利益” の効果、と言えるのである。

これは、仏陀の教えし自然法則に従えば、功徳の大小は、外部の形式または物質の多寡に関係がなく、施者が布施する時の心理的要素、及び施者の素質によるものである、と言える。

この種の不可思議な ”転乗” 作用に到達する為には、施者は、僧侶に供養する時、心理的に以下のような素質を具備する必要がある:

1、供養する前、心は歓喜に満たされる事。

2、供養する最中、心は歓喜に満たされる事。

3、供養した後も、心は歓喜に満たされる事。

4、どの出家者に供養する時でも、心の中で以下のように思う:

私は今、サンガに供養している。一人一人の僧侶は、皆、サンガの代表者である。

5、仏法僧の三宝、因・果と業力の法則に対して、堅固な信心を持つ。

6、内心で、この供養の功徳は、未来において、涅槃を証悟する助縁となるようにと、祈願する。

(4-6につづく)

   <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「偽比丘の見分け方」中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>